「音程が不安定」「テンポがずれる」——そんな悩みの多くは、チューナーとメトロノームを正しく使えば改善できます。
この記事では、アルトサックス練習に欠かせないチューナーとメトロノームの基本操作と練習法を紹介します。
チューナーとは?音程を「見える化」するツール
チューナーは、吹いた音の「高さ(ピッチ)」を目で確認できる機器です。 自分の音が正しいピッチ(A=440Hz付近)かどうかを確認し、音程感を鍛えるのに役立ちます。

- 針が右: 音が高い(Sharp)
- 針が左: 音が低い(Flat)
- 中央: 正しい音程
音を合わせる練習は、「ド」から「ソ」までのロングトーンで行うのが効果的です。
メトロノームとは?リズムの“定規”
メトロノームは、一定のテンポで「カチカチ」と拍を刻むリズム練習ツールです。 テンポ感を体に染み込ませることで、安定した演奏ができるようになります。

- テンポ60: ゆっくり基礎練習
- テンポ80〜100: スケール練習や曲練習
- テンポ120以上: リズム感・アドリブ練習に
おすすめチューナー&メトロノーム
最近では、チューナーとメトロノームが一体型になったモデルが人気です。
おすすめチューナー・メトロノーム一覧(現行モデル)
| 種類 | モデル名 | 特徴 |
|---|---|---|
| チューナー+メトロノーム(多機能) | KORG TM-70T | ・KORGの最新世代TMシリーズ。 ・チューナーとメトロノームの同時使用が可能。 ・視認性の高い新ディスプレイと高精度ピッチ検出。 ・レッスン・個人練習に万能。 |
| チューナー+メトロノーム(高精度) | KORG TM-70F | ・TM-70シリーズのスタンダードモデル。 ・暗い場所でも見やすい表示。 ・別売りコンタクトマイク対応。 ・吹奏楽や基礎練習に最適。 |
| チューナー+メトロノーム(マイク付き) | KORG TM-70F + CM-400 セット | ・コンタクトマイク付きでチューニング精度が向上。 ・周囲がうるさい環境でもピッチを正確に測定。 ・アンサンブル・吹奏楽部におすすめ。 |
| メトロノーム(単機能) | YAMAHA ME-55 | ・持ち運びしやすいコンパクトメトロノーム。 ・クリック音がはっきり聞こえてテンポ練習に便利。 ・電子メトロノームとして扱いやすい定番モデル。 |
| スマートメトロノーム(アプリ・ウェアラブル) | Soundbrenner(Core / Pulse など) | ・振動メトロノームとして身体でビートを感じられる。 ・スマホアプリと連携し、拍子・テンポ管理が柔軟。 ・バンド・録音・ステージ練習に強い。 |
| スマホアプリ(チューナー+メトロノーム) | TonalEnergy Tuner | ・チューナー/波形表示/録音/練習管理を1つで完結。 ・吹奏楽・管楽器で世界的に利用されている人気アプリ。 ・多機能でiOS/Androidどちらでも使える。 |
※スマホアプリは物理ボタンより操作しやすく、練習記録にも向いています。
※物理機材は「同時動作」「視認性」「外部マイク対応」がメリットです。
KORG ( コルグ ) / TM-70F チューナー・メトロノーム ホワイト

KORG ( コルグ ) / CM-400 チューナー用マイク ホワイト

YAMAHA ( ヤマハ ) / ME-55BK メトロノーム

チューナー練習の基本ステップ
- チューナーをA=442Hz(吹奏楽標準)に設定
- ロングトーンで1音ずつ吹き、針が中央に来るように調整
- 音程を「耳」で感じるように意識
ポイント: 針だけでなく、耳で“うなり”を感じて調整するのが上達の近道です。
メトロノーム練習の基本ステップ
- テンポ60で「1拍=4分音符」を吹く
- 慣れたら裏拍(“1と2と…”の「と」)で感じる
- さらに「2拍4拍(スネア位置)」を意識してノる
リズム感を鍛える練習法の記事でも紹介したように、 裏拍を感じる練習はグルーヴ感のある演奏に直結します。

まとめ|音程とリズムを同時に鍛えよう
チューナー=ピッチの安定、メトロノーム=リズムの安定。 この2つを日々の練習に取り入れることで、音楽の基礎力が格段にアップします。
- ロングトーンでチューナーを活用
- メトロノームでテンポキープを習慣化
- 裏拍・表拍を意識してノリを育てる
習慣化すれば、アンサンブルでもブレない“安定した音楽力”が身につきます。
KORG ( コルグ ) / TM-70F チューナー・メトロノーム ホワイト

KORG ( コルグ ) / CM-400 チューナー用マイク ホワイト

YAMAHA ( ヤマハ ) / ME-55BK メトロノーム

