「毎日練習しているのに上達を感じない」 そんな方は、練習メニューの順序とバランスを見直すだけで劇的に変わります。
この記事では、初心者〜中級者が効率よく上達するための サックス練習ルーティンとおすすめメニューを紹介します。
目次
サックス練習のゴールを明確にしよう
サックス練習は「基礎+応用+表現」の3段階で組み立てると効果的です。
| 段階 | 目的 | 内容例 |
|---|---|---|
| ① 基礎 | 音の安定・音程・息の使い方 | ロングトーン・スケール |
| ② 応用 | テクニック習得 | タンギング・リズム練習 |
| ③ 表現 | 曲を演奏・表現力UP | 練習曲・アドリブ |

① 毎日の練習ルーティン(30分〜60分)
初心者でも無理なく続けられる基本ルーティンです。
| 時間 | メニュー | 目的 |
|---|---|---|
| 5分 | ウォームアップ(ロングトーン) | 息と音の安定 |
| 10分 | スケール練習 | 指・音程の基礎 |
| 10分 | リズム・タンギング練習 | コントロール強化 |
| 5分 | 短い曲練習 or フレーズ練習 | 実践応用 |
| 5分 | クールダウン(柔らかい音) | 口・肺の疲労回復 |

② ロングトーン練習のコツ
ロングトーンは音の「土台」。 毎日やることで音の太さと安定感が格段に変わります。
- 1音あたり8〜10秒を目安にゆっくり吹く
- チューナーを見ながら音程が上下しないように
- 息のスピードを一定に保つ
POINT: 「音が変わらない=息が安定している」のサイン。
録音して聴き返すと、成長が実感できます。
③ スケール(音階)練習
音階練習は、運指・音程感覚・耳の訓練の3つを鍛えます。
| ステップ | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| Step 1 | 長音階(メジャースケール) | C, G, F, D など |
| Step 2 | 短音階(マイナースケール) | A, E, Dm など |
| Step 3 | 半音階(クロマチック) | 運指練習として毎日1往復 |

④ タンギング・リズム練習
息だけでなく「舌の動き」で音を区切るのがタンギングです。 正確なリズムを身につけるために、メトロノームを使いましょう。
- 「トゥ」「ドゥ」の発音を意識
- 四分音符→八分音符→三連符→十六分音符へ段階的に
- メトロノームでBPM=60→80→100と少しずつ上げる

⑤ 実践練習:曲・フレーズで応用
基礎練習で得たコントロールを曲で応用しましょう。
- メロディを正確に再現(音程・リズム)
- 息の流れを止めずに“つなぐ”意識で演奏
- 録音して聴き返し、強弱や音色の変化を確認
KORG ( コルグ ) / TM-70F チューナー・メトロノーム ホワイト

KORG ( コルグ ) / CM-400 チューナー用マイク ホワイト

YAMAHA ( ヤマハ ) / ME-55BK メトロノーム

おすすめ教材:
⑥ 練習を続けるコツ
毎日少しでも“吹く”ことが最短の上達ルートです。
- 5分だけでもOK: 継続のほうが重要
- 録音して聴く: 上達が目で見えると続く
- 練習仲間を作る: モチベーション維持に最適
POINT: 「時間」よりも「集中」。
短時間でも目的を明確にして吹くのがコツです。
まとめ|“習慣化”が上達の鍵
上達の秘訣は、毎日の練習をルーティン化すること。 音色・音程・リズムの3つを意識して積み重ねれば、確実に成果が出ます。
- ウォームアップ → ロングトーン
- スケール練習 → タンギング
- 仕上げに曲練習 → 録音で確認
練習を“義務”ではなく“音で遊ぶ時間”に変えていきましょう。
