サックス音が出ない!? 原因別トラブル診断ガイド

息を入れても音が出ない、出てもスカスカ…。 そんなときは、どこかに「原因」があります。

サックスは、リード・マウスピース・息・組み立ての4要素が正しく整っていないと音が鳴りません。 この記事では、初心者がつまずきやすいポイントをチェックリスト形式で解説します。

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音が出ない3大原因

まずは「どのタイプのトラブルか」を特定しましょう。

原因	状況	対処法
リード	空気が漏れてビリビリ鳴る	リードの位置と湿り具合を確認
息	空気の圧が足りない	息の方向とスピードを見直す
セッティング	差し込みが甘い／深い	ネックとマウスピースの位置調整

多くの場合、リードまたは息の使い方を整えることで改善します。

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① リードが原因のときのチェックリスト

リードはサックスの“声帯”のようなもの。 少しのズレでも音が出にくくなります。

• リードが割れていないか？（割れや欠けがあると音が出ない）
• リードの先端がマウスピースに合っているか？
• リードが乾いていないか？（乾いていると振動しない）
• リードが柔らかすぎないか？（すぐに息漏れする）

リードは吹く前に1分ほど水に浸して湿らせると安定します。

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② アンブシュア（口の形）を見直す

口の形が合っていないと、息が正しく振動に変わりません。

• くわえすぎる → 音が詰まる／高音が出にくい
• 浅すぎる → 音がスカスカ／鳴らない
• 下唇を巻き込みすぎ → リードが押さえつけられる

正しい形は、口角を軽く上げて「イー」と言うような形。 リラックスして、息を真っすぐ通す意識を持ちましょう。

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③ マウスピース・ネックの差し込みを確認

組み立て時にズレがあると、気密性が下がり音が鳴りにくくなります。

• ネックコルクが乾いて硬い → グリスを塗る
• マウスピースが深く入りすぎている → ピッチが上がる＆鳴らない
• 浅すぎる → 音がこもる／低音が出にくい

差し込みの目安は「コルクの1/2〜2/3程度」。 楽器全体の抵抗感がちょうどよくなります。

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④ 息が通らないときの呼吸法トレーニング

サックスは「息の圧」が音を作ります。 息が弱いと、リードが振動せず音が詰まってしまいます。

簡単な練習法：

1. 管をつけずにマウスピースだけで音を出してみる
2. しっかり息を当てると「ブー」という音が出る
3. この音が安定するまで練習

ブー音が安定したら、楽器全体を組み立てて同じ感覚で息を入れましょう。

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⑤ すぐにできる応急処置

時間がないときに試せる“即効チェック”はこちら：

• リードを交換する（湿らせてから）
• マウスピースを軽く差し込み直す
• ネックスワブを通して水分を取り除く
• アンブシュアを緩めて、柔らかい息を吹く

多くのケースでは、リードの状態＋息の方向を修正するだけで改善します。

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まとめ｜「音が出ない」は必ず直せる

サックスの音が出ないのは「故障」ではなく、 小さなセッティングやフォームのズレによるものがほとんどです。

焦らずに一つずつ確認すれば、必ず改善できます。 何よりも「リラックスして息を通すこと」が大切です。

種類	用途	おすすめブランド例
リード	音を出す薄い木片。消耗品。	Vandoren、Rico、D’Addario
マウスピース	音色や吹奏感を決める重要パーツ	YAMAHA、Selmer、Vandoren
リガチャー	リードを固定する金具	Rovner、BG
ネックストラップ	楽器を支える	Neotech、BG
スワブ（クリーナー）	管内の水分を拭き取る	BG、YAMAHA
クロス	表面の手脂を拭き取る	H.W.、YAMAHA
チューナー／メトロノーム	音程・テンポの練習に必須	KORG、YAMAHA
ケース	持ち運び・保護用	Protec、BAM

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