目次
ナットの役割
ナットは弦のスタート位置を決めるパーツである。
エレキギターではナットからブリッジまでが弦の振動区間になる。
ナットの役割=弦の開始位置と弦間隔を決めること
ナットの溝が適切でない場合、弦振動が不安定になり音程が狂う。
特に開放弦の音程とチューニング安定性に影響する。
ナットの構造

ナットは指板の端に取り付けられる小さなパーツである。
弦ごとに溝(ナットスロット)が加工されている。
弦はこの溝を通ってペグへ向かう。
ナット構造は以下。
- ナット本体
- ナット溝(弦溝)
- 弦間隔
溝の深さ・角度・幅が適切でない場合、弦摩擦が発生する。
この摩擦がチューニング不安定の原因になる。
ナットが原因で起きる症状
| 症状 | 原因 |
|---|---|
| 開放弦の音程がずれる | ナット溝高さ不良 |
| チューニングが戻る | ナット摩擦 |
| 弦交換後に音程が安定しない | 溝幅不足 |
| チューニング時に「ピキッ」と鳴る | 弦の引っかかり |
チューニング不安定の原因はペグと思われがちだが、実際にはナット摩擦が原因の場合が多い。
ナット交換が必要なケース
- ナット溝が摩耗している
- 弦が引っかかる
- 弦高が極端に高い
- 弦溝が広がっている
ナット溝加工は専用工具が必要になるため、加工が難しい場合は交換が選ばれる。
ナットの主な種類
| 素材 | 特徴 |
|---|---|
| プラスチック | 低コスト / 多くの量産ギターに採用 |
| 牛骨 | 振動伝達が良い |
| TUSQ | 均一素材 / 摩擦が少ない |
| ブラス | 高耐久 / 明るい音 |
ナット交換はチューニング安定性改善に有効なメンテナンスの一つ。

ナット交換の注意点
- ナット幅
- ナット高さ
- 指板R
サイズが合わない場合は削り加工が必要になる。
加工精度は音程と弦高に直接影響する。
まとめ
- ナットは弦のスタート位置を決めるパーツ
- 開放弦音程とチューニング安定に影響する
- 摩擦や溝摩耗がある場合は交換を検討する
次の記事ではブリッジの構造を解説する。


