「チューナーでは合っているのに、なんだか音が浮いて聴こえる…」 そんな経験はありませんか?
サックスは息のスピードや角度、リードの反応で音程が微妙に変化します。 この記事では、チューナーを使いつつ“耳”で音程を合わせるトレーニング法を紹介します。
音程が合わない3つの原因
サックスの音程が合わないときは、以下の3つが主な原因です。
| 原因 | 内容 | 改善ポイント |
|---|---|---|
| 息のスピード | 息が弱いと低く、強いと高くなる | 一定のスピードを保つ |
| 口の形(アンブシュア) | 締めすぎると高く、緩すぎると低くなる | 口角を軽く上げる意識でバランス |
| 楽器の温度 | 冷たいと低く、温まると高くなる | ウォームアップをしてから調整 |
「正しい姿勢」「安定した息」「適度な口の締め具合」—— この3つを意識するだけで、音程のブレは大きく減ります。
チューナー練習の落とし穴
チューナーは便利ですが、頼りすぎると耳が育たないという落とし穴があります。
- 針の動きにばかり注目して「聴く力」が鈍る
- “見た目上の正確さ”だけに意識がいく
- 合奏時、他の楽器に合わせられない
まずはチューナーを“使う練習”ではなく、 「自分の音を聴く練習」に切り替えることが大切です。
耳で合わせる!ロングトーン練習のコツ
耳を鍛える基本はロングトーンです。 チューナーを見ずに音の“うなり”を聴き取る練習をしましょう。
- 中音のG(ソ)を吹く
- チューナーを使ってピッチを合わせたあと、画面を見ずに吹く
- 「音がまっすぐ響く」感覚をつかむ
息を強くしたときにピッチが上がるなら、息の角度を下げて安定させます。 感覚的に「天井に向かって吹く」イメージです。
「うなり」を聴き取って音程を合わせる
二つの音が少しズレていると、「ブーン」という波のような音が聞こえます。 これが“うなり”です。
- うなりが速い → 音がズレている
- うなりがゆっくり → 近づいている
- うなりが消える → 完全に一致!
他の楽器と練習するときは、この「うなり」を頼りに 自分の息のスピードを微調整してみましょう。

KORG ( コルグ ) / TM-70F チューナー・メトロノーム ホワイト

KORG ( コルグ ) / CM-400 チューナー用マイク ホワイト

YAMAHA ( ヤマハ ) / ME-55BK メトロノーム

チューナー+耳トレのハイブリッド練習法
おすすめは、「チューナーを使いながら耳を使う」ハイブリッド法です。
- チューナーを見ながら音を出し、針を中央に合わせる
- 画面を見ずに吹いて、針が動かないか確認
- 針がズレた方向(+ or −)を耳で覚える
こうして「音が高い/低い」の聴き分けを感覚で覚えていくと、 自然とチューナーなしでも合わせられる耳になります。
毎日の音感トレーニングメニュー
| 練習内容 | 時間 | ポイント |
|---|---|---|
| ロングトーン | 10分 | 音の芯を聴く |
| ハーモニー練習 | 10分 | ピアノやチューナー音に合わせる |
| チューナーなしで音出し | 5分 | 自分のピッチ感覚を確認 |
| 録音チェック | 5分 | 音の揺れを客観的に聴く |
毎日30分でも続ければ、 数週間で「音が浮かない」安定感が身につきます。
まとめ|数字よりも「耳」を信じよう
チューナーの針は正確でも、合奏の中では耳が頼りです。 他の楽器と溶け合う“感覚”を育てることで、 自然と音程が安定し、サウンド全体がまとまります。
音を聴く力は一朝一夕では身につきませんが、 日々の練習が確実に成果を出します。
KORG ( コルグ ) / TM-70F チューナー・メトロノーム ホワイト

KORG ( コルグ ) / CM-400 チューナー用マイク ホワイト

YAMAHA ( ヤマハ ) / ME-55BK メトロノーム

