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分数コードで流れと重心をコントロールする

2025 10/19
音楽理論
2025年10月20日

「C→G→Am→F」だけだと、少し単調だな……。 そんなときに“流れ”を作るのが分数コード(オンコード)です。

この記事では、分数コードの仕組み・使い方・実践例をわかりやすく紹介します。


目次

分数コードとは?

分数コードとは、コード名の右にスラッシュでベース音を指定するコードのことです。

たとえば「C/E」は、「CのコードにEのベース音を組み合わせた」形を意味します。

C/E = コードトーン(C・E・G)+ ベース音(E)

スラッシュの右側は「土台となる音(ベース)」を表します。 このベース音を変えるだけで、曲全体の重心や流れが変化します。

▲ 同じCコードでも、ベースをEに変えるだけで印象が変わる。

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分数コードが生む“重心の移動”

たとえば次の進行を見てみましょう。

C → C/B → Am

ベースラインが C → B → A と自然に下降しています。 これにより、コードチェンジが滑らかに感じられます。

このように、分数コードを使うと和音の切り替えが自然になり、 聴き手に「感情の流れ」や「時間の移動」を感じさせることができます。

💡 POINT: 分数コードは「和音の装飾」ではなく、「感情の重心を設計するツール」。


実際の使用例(J-POP編)

曲名使用例効果
スピッツ「チェリー」C → C/B → Am → Am/G切なさと流れを強調
米津玄師「アイネクライネ」F → F/E → Dm7儚く落ちていくような印象
King Gnu「白日」G/B → C → D推進力と厚みのある展開

分数コードは「感情の移ろい」を作る装置。 バラード、映画音楽、ポップスなど、あらゆるジャンルで使われています。


ギター・ピアノでの押さえ方

🎸 ギターの場合

  • ベース音(スラッシュ右側)を6弦または5弦で指定
  • コードフォームはそのまま、ベースだけ動かす
  • C/Eなら6弦開放Eを鳴らし、5弦3フレット(C)を押さえる

🎹 ピアノの場合

  • 右手でコード(例:C)を弾く
  • 左手でスラッシュ後のベース音を弾く(例:E)
  • 「右手はC、左手はE」でC/Eを表現
▲ コードは同じでも、ベース音を変えるだけで印象が大きく変化。

分数コードを使うときの注意点

  • ベースが濁らないように、低音を弾きすぎない
  • 分数コードを多用しすぎると進行がぼやける
  • ボーカルやベースパートとぶつからないよう確認する

特にバンドアレンジでは、分数コードを入れる位置を慎重に選ぶことで 「静かな深み」を持つ進行に仕上げられます。


応用:代理コード+分数コードの組み合わせ

分数コードは、代理コード(機能代用)と組み合わせるとさらに表情豊かになります。

C → Am7/G → Fmaj7 → G7

ベースが C → G → F → G と下降しながら、コードが自然に繋がります。 代理コードが「機能の置き換え」だとすれば、分数コードは「流れの架け橋」。 メロディとベースの距離をなめらかに繋げることができます。

コード構成音ベースに指定されている音
CC – E – GC(通常)
Am7/GA – C – E – GG(スラッシュの右側がベース)
Fmaj7F – A – C – EF
G7G – B – D – FG
▲ ベースの流れが感情の流れを導く。

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まとめ|分数コードは“感情の流れ”をデザインする

分数コードを使うと、単なるコード進行が“物語”を持ち始めます。 ベースの動きによって、曲の明暗や流れを自在にコントロールできます。

  • 重心を下げると“切なさ”が生まれる
  • 上げると“希望”が感じられる
  • 停滞させると“安定”を演出できる

次の作曲で、ぜひ「C→C/B→Am」のような流れを試してみてください。


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音楽理論
オンコード ギターコード コード進行 ピアノコード 分数コード 音楽理論
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